
2025年06月20日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア漁業分野 2024年負債額1兆1,000億ルーブル超 財務内容悪化 改善に向けて]
昨年2024年、ロシア漁業の負債額は1兆1,000億ルーブルを超え、利益の12倍相当となり、来年2026年末までに1兆3,000億ルーブルにまで達するものと見積もられている。
昨年2024年の利益は、前年2023年の1,361億ルーブルから924億ルーブルに減少した。
昨年2024年の利益の低下の大きな要因として、夏季のスケトウダラ製品輸出価格の下落が指摘されている。
また、この5年-6年、ロシア漁業は投資目的漁獲割当の設定によって、漁船・運搬船建造、水産加工場・物流複合施設建設など160件以上のプロジェクトを実施している。
ロシア漁業者による“自発的・強制的”投資は、長期にわたる莫大な信用資金にアクセスできない中小企業の場合、実際の運転能力を上回っていることが報告されている。
ロシア業界は中国および友好国への輸出を更に増やすという課題を抱えている。
今年2025年、スケトウダラ製品の輸出価格は回復を見せている。
すり身やフィッシュミールといった製品に成長の兆しが見られているほか、中国市場において、スケコといったニッチな製品の供給機会ポテンシャルが高まっている。
特に、以前は欧州に輸出されていた製品が徐々に友好国市場へと振り向けられている。
2021年-2022年のロシアの水産物輸出における欧州市場のシェアは約14%だったが、漁業経営安定化のため、業界は、これを2030年までに8%まで低減させることを目標にしている。