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北海道機船漁業協同組合連合会 一般社団法人北洋開発協会

ロシア科学研究機関 今漁期漁業予測“イワシ・サバ 2025”を採択  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

2025年08月11日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア科学研究機関 今漁期漁業予測“イワシ・サバ 2025”を採択]

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロは、今年2025年漁期の表層漁業の期中予測となる“サルディナ・スクンブリャ 2025”(Сардина, скумбрия -2025:イワシ・サバ 2025)を採択した。

この漁業予測は、同支部の専門家によって作成され、気象条件、主要漁場の海況の予測、資源動向とその評価等によって構成されている。

イワシは、資源量の増加傾向が認められるが、今年2025年の春から夏前半にかけての海洋条件の特殊性から、その索餌回遊と分布に大きな影響を与えている。

一方、クリール海域におけるサバの個体数は減少傾向が続いている。

今年2025年漁期、5月8日から開始されたイワシ・サバ漁業の滑り出しは非常に効率的だった。

しかし、南クリール列島の表面海水温の上昇が緩やかなため、ロシアEEZへの集約されたイワシ資源の接近に大幅な遅れが生じた。

そのため、同年8月3日までのイワシの漁獲量は4万9,880トンにとどまっている。

支部は、同年8月から9月にかけ、南クリール海域の表層水温が最も高くなる時期に、イワシ・サバが択捉島の南、南東、東、黒潮第1分流の前面で、最も大きな資源集約が形成されると予測している。

イワシ・サバの当該海域での漁獲は、同年11月初旬まで漁獲可能で、11月後半からは、サバはロシアEEZを離れ、日本EEZへ移動を開始、一方、イワシに関しては、表層海水の緩やかな冷却と、北西太平洋におけるイワシの分布域の広さにより、12月までロシアEEZに資源が留まると予想されている。

なお、今年2025年漁期、ロシアEEZクリール海域における漁獲勧告量は、イワシ120万トン、サバが16万5,000トンに設定されている。