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北海道機船漁業協同組合連合会 一般社団法人北洋開発協会

冷凍スケソウダラ 2022年輸出 8年ぶり2万トン超  日刊みなと新聞

 

2023年04月26日 日刊みなと新聞

22年輸出【商材データシリーズ】〈139〉 冷凍スケソウダラ 8年ぶり2万トン超 

2022年の冷凍スケソウダラ輸出は中国向けが大幅に伸び、前年比96%増の2万2400トンと、8年ぶりに2万トンを突破した。
中国向けは全体の9割弱を占め、同国への輸出量は80%増の1万9500トン。青森県八戸市から約2・6倍の1万2900トンと激増し、3月1900トン(前年同月比20倍)▽4月1900トン(86%増)▽6月1200トン(3・6倍)▽7月1400トン(28・5倍)▽11月1800トン(7・2倍)など、5、10月以外の月で前年同月を上回った。
北海道南部の水産加工業者は「噴火湾のスケソウは冬場の抱卵時期に水揚げされるため、卵が入っていない三陸の方が安い。また、すり身用ドレスの引き合いで高かった」と説明。春に三陸でスケソウが豊漁だった中、八戸の沖合底引網漁業関係者は「地元に冷蔵庫を持ち、スケソウを凍結している大手の加工業者が数社いる。岩手、宮城県からも原魚を集め、相場を見ながら輸出したのでは」と話す。
北海道機船漁業協同組合連合会の原口聖二常務は、中国でコロナ禍からの経済活動の正常化が進む中、スケソウ需要も高まったと分析。「昨年のロシア産ドレスの対中国輸出も前年比55%増の55万6200トンと増加した」といい、さらに日本の円安も中国向け輸出を後押ししたとみる。