ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会 一般社団法人北洋開発協会

2023年 ロシア極東海域“投資クオータ”スケトウダラ漁獲割当

2022年12月09日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[2023年 ロシア極東海域“投資クオータ”スケトウダラ漁獲割当]

ロシア漁業庁は、2022年12月5日付命令No.707により、来年2023年の極東海域における目的別TAC配分を完了した。

2018年から始まった“投資クオータ”第1弾の枠組みによるスケトウダラ配分は別表のとおりとなっている。

“投資クオータ”第1弾では対象魚種のTACの計20%以内で投資プロジェクトを実行する企業に優先的に漁獲割当が配分されることになっており、その内訳は、15%以内が漁船建造、5%以内が陸上加工場建設となっている。

また、更に投資目的漁獲割当第2弾設定関連法案が既に下院第1読会を通過している。

スケトウダラについては更に20%、第1弾の調整向けに4%、第1弾と合わせるとTACの計44%以内で配分されることになるが、ウクライナ情勢による舶用機器の調達問題等から第1弾の漁船建造プロジェクトが遅れており、玉突きで、第2弾の発効を遅らせ2026年とする修正が下院第2読会にむけ検討されている。