
2013年03月20日
ウラヂオストク発
[カニの密漁密輸は依然続いているが減少傾向にある]
ロシア太平洋海洋漁業研究所チンロセンター広報担当オシポフは、ロシア極東におけるカニの密漁密輸は依然として続いているが減少傾向にあると指摘した。
現在、ロシア極東海域全体のカニのTACは4万8,300トンだが、韓国、カナダ、米国、日本、中国、そしてEUが輸入したロシア産カニの数量は、その1.8倍の8万6,600トンとなっていることが、公式データで確認されている。
しかし、2007年-2008年、カニの密漁密輸は、報告された漁獲量の実に4倍であり、これを考えた時、漁業管理当局による密漁密輸防止対策は効果を上げていると言える。
オシポフは、2012年9月に、ロシアと日本が密漁密輸防止協定に署名したことに言及し、科学研究の立場においても、適切な水棲生物資源の評価、アジア太平洋におけるマーケットの分析等の面で、支援していくと語った。