ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会 一般社団法人北洋開発協会

ロシアFOC/IUU取締情報53“Хонта”Топаз-888”


2010年11月01日 ウラヂオストク発
[沿海地方国境警備局がFOCカニ密漁密輸船を拘束]
ロシアFSB沿海地方国境警備局は4,800個体以上の活タラバガニ、アブラガニ、ケガニを密漁し、密輸を試みた違法商業船“Хонта”(ホンタ)を拘束した。
10月24日、当局所属警備艇“Приморье”(プリモーリエ)は、ゾロトイ岬北のロシア領海“において”Хонта”を発見し停船させ検査した。
”Хонта”はシェラレオーネ旗で母港はフリータウンとわかり、乗組員計19名は、ロシア人13名、マレーシア人5名、そして韓国人1名で構成されていた。
検査した当局職員は”Хонта”の船内から13トンの活ガニと冷凍スケトウダラを発見したが、この商業船は、これらの漁業活動を満たす許可証を所持していなかった。
更に”Хонта”の船長は“Топаз-888”(トパーズ888)という、別の船名の関連書類一式も所持していた。
”Хонта”はこれらの違反を摘発され当局により、ナホトカ港へ連行された。
なお、当局は、同期のパトロール活動においてロシア経済水域で違法にカニを所持していたロシア旗ネヴェリスク基地所属の“Kissemaru-11”(第11きっせい丸)も拘束しコルサコフ港へ連行したと加えて発表した。
これまで、沿海地方当局は同様の違反で小型商業船を13隻拘束したが、その内11隻がベリーズカンボジアパナマ、シェラレオーネなどのFOCだった。

写真はナホトカ港へ停泊中の沿海地方国境警備局所属警備艇“Приморье”